IT導入ガイド読了 約4

製造業DX相談で使える現状フロー図1枚の作り方

AAnomaly編集部
目次

製造業DX相談で「何を自動化したいか」と聞かれて止まる前に、現状フロー図を1枚用意する

DX相談窓口に電話や予約フォームから連絡し、いざ担当者と話し始めると「で、具体的に何を自動化したいんですか」と聞かれて言葉に詰まる——製造業の経営者やIT担当者から、こうした声をよく聞きます。

相談すること自体は決めていても、「うちの業務のどこが問題で、どこから手をつければいいか」を言語化できていないケースがほとんどです。実はこの状態のまま相談に臨むこと自体が、DX推進を遠回りにしている大きな原因のひとつです。


現状フロー図がないと、相談の場で何が起きるか

起きること① ヒアリングだけで1回目の相談が終わる

担当者は業務内容を一から聞き取る必要があるため、質問と回答の往復に時間がかかり、具体的な話に入る前に時間切れになります。

起きること② 提案が総論止まりになる

「クラウド化しましょう」「ペーパーレス化が有効です」といった一般論のアドバイスに終始しやすく、自社の業務のどの工程を、どう変えるかという具体論に踏み込めません。

起きること③ 見積もりの精度が出ない

工程数や関わる部署、使用しているExcelファイルやシステムの数が分からないままでは、開発規模の見立てが粗くなり、後から金額や納期が大きくぶれる原因になります。

製造業DXの現場調査では、業務フローが標準化・可視化されておらず属人化やExcel乱立が起きている状態でシステムを導入しても、期待した効果が出ないという指摘が繰り返されています。また「DXで何を実現したいのか理想像を描けていない」ことも、推進が止まる大きな壁として挙げられています。


1枚のフロー図に書くべき最小要素

難しく考える必要はありません。以下の5つの要素が入っていれば、相談の材料としては十分機能します。

1
登場人物

営業担当、製造現場の作業者、出荷担当など、その業務に関わる役割をすべて書き出します。

2
使っている紙・Excel・システム名

「見積書はExcelテンプレート」「受注台帳は紙の帳票」「在庫管理は基幹システム」など、道具を具体的に記載します。

3
工程の流れ

依頼を受けてから完了するまでの順番を矢印でつなぎます。

4
かかっている時間

各工程にどれくらいの時間や日数がかかっているか、担当者の体感で構いません。

5
詰まっている箇所

「ここでいつも確認の電話が発生する」「二重入力している」など、現場が感じているつまずきポイントを印で示します。


実際の書き方:見積もり依頼〜受注〜出荷までを1枚に書き出す

付箋とホワイトボード、あるいはパワーポイント1枚で十分です。手順は次の3ステップです。

A
工程を時系列に並べる

「見積もり依頼を受ける」「見積書を作成する」「受注確定」「製造指示」「出荷」というように、大きな塊で順番に並べます。

B
現場に3つの質問をする

「この作業は誰がやっていますか」「何を見ながら、何に入力していますか」「ここで困ったことはありますか」——この3問を各工程の担当者に聞くだけで、フロー図の材料はほぼ揃います。

C
詰まっている箇所に印をつける

ヒアリングで出てきた「二重入力している」「Excelファイルが部署間でバラバラ」といった声を、フロー図上に赤字や付箋で書き足します。

この工程、担当者は何を見ながら、どこに手で書き写しているのか。
この確認作業、電話やメールでのやり取りが何往復発生しているのか。

たとえば「見積書はExcelで作成し、受注確定後に紙の受注台帳へ転記し、さらに製造指示書に手書きで書き写している」という状態が可視化できれば、それだけで転記工程が二重・三重になっていることが一目で分かります。


フロー図を持って相談すると、何が変わるか

Before(現状フロー図なしで相談した場合)
「業務を自動化したい」という抽象的な依頼だけを伝え、担当者が一からヒアリングを行い、初回は課題の整理だけで終わる。

After(現状フロー図を持参して相談した場合)
フロー図を見ながら「ここの転記作業をなくしたい」「この確認画面を関係者全員が見られるようにしたい」と具体的な話に入れる。担当者はその場で業務アプリの画面イメージ——たとえば「受注一覧画面」から「詳細登録」ボタンを押して見積内容を呼び出し、「出荷指示」に反映させるといった画面遷移案——を提示できる。

Anomalyの相談の場でも、この1枚のフロー図を起点に、入力項目(取引先名・品番・数量・納期など)、出力ファイル(見積書PDF・出荷指示書)、画面遷移(一覧画面→詳細画面→承認画面)といった業務アプリの具体的な構成要素へと落とし込んでいきます。フロー図があることで、口頭説明だけでは伝わりにくい「どこで詰まっているか」が一目で共有でき、設計の精度が格段に上がります。

相談予約はDX相談の予約ページから行えますが、予約を入れる前にこの1枚を用意しておくことを強くおすすめします。


まとめ

  • 製造業DX相談が「何を自動化したいか」で止まるのは、現状フロー図がなく業務が言語化されていないため
  • フロー図には登場人物・使用ツール・工程の流れ・所要時間・詰まっている箇所の5要素を最低限盛り込む
  • 現場への3つの質問(誰が・何を見て何に入力・何に困っているか)を使えば、付箋やパワポ1枚で十分作成できる
  • フロー図を持参することで、相談は総論から具体的な画面設計・工程改善の話に進みやすくなる

本記事はAIを活用して作成しています。内容についての責任は当社が負います。AI活用ポリシー